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椹野川流域通貨・連携促進検討協議会
山口市大字仁保下郷205
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椹野川流域について

(1)椹野川流域の特徴について

 椹野川は、二級河川で、龍門岳(標高688.4m)にその源を発し、宮野盆地、山口盆地を南西に流れ、途中で仁保川、一の坂川、吉敷川、四十八瀬川など大小24の支流と合流し周防灘の山口湾に流入しています。

 山口県では、一級河川は佐波川、小瀬川の2河川のみで、106水系が二級河川に指定(全国6位)され、県土の77.4%がその総流域面積で占められています(全国1位)。

 この106水系のうち、椹野川水系は322.4㎢の流域面積を持つ本県では4番目の広さの大きな河川ですが、幹川流路延長は30.3kmとなっており、中流域が上流域と下流域に囲まれ、コンパクトにまとまっている地理的特性となっています。

 なお、山口県が平成15年3月に策定した「やまぐちの豊かな流域づくり(椹野川モデル)」での椹野川流域は 山口市(旧山口市、旧小郡町、旧秋穂町、旧阿知須町の旧4市町)を対象として、水系では椹野川水系の他、山口湾に注ぐ南若川水系(流域面積42.7㎢)、幸之江川水系(流域面積7.8㎢)長沢川水系(流域面積11.1㎢)、土路石川水系(流域面積18.8㎢)、井関川水系(流域面積7.8㎢)を含めた410.6㎢の範囲に及んでいます。

●県内の二級河川のうち4番目の広さの流域面積(322.4㎢)

●中流域が上流域と下流域に囲まれ、コンパクトにまとまっている流域

(2)椹野川流域の歴史と自然について

 椹野川流域の歴史をみると、弥生時代以前からその清流に糧を求めて暮らした跡が数多く残っています。1360年頃からは大内弘世が一の坂川を京都の賀茂川にみたて、京風のまちづくりが行われました。そのため、現在でも山口市は「西の京」と称されています。それから

 大内義隆までの約200年間、ザビエルが「栄華は他の諸国王のそれに勝る」と称えられる大内氏の繁栄がありました。

 当時の椹野川の河口部は、旧小郡町東津付近まで入り込んでいたと考えられ、大内氏による渡唐船が行き交う日明貿易がなされていた大港でした。舟運も発達しており、毛利氏の時代は積み出し港として瀬戸内水運の重要な一翼を担っており、東津橋付近では河口口銭という税金を徴収していました。

  また、上流の赤間関まで舟で移動したという記録もみられるほか、中下郷に渡しがありました。灌漑用水のための井手は当時から作られており、その他、生活との関わりでは、川魚漁(鯉・鮎)、鳥類の捕獲(鶴、雁、鴨)、材木の川流し、海苔生産、酒造り用の水車の設置などが行われており、現在でも椹野川の水環境は、農業用水・上水道として利用されています。

大内弘世像
大内弘世像
一の坂川
一の坂川

 次に流域の自然環境を見てみると、ゲンジボタルの自生地として国の天然記念物の指定や河川として「山口の自然百選」に選定されているなど、都市部を流れる河川としては、非常に多くの自然が残されており、生物の生息場所としても重要な役割を果たしています。

 また、住民による環境保全活動も盛んで、上流域では、「椹野川の源流を守る会」の活動では、流域住民の多くが参加した募金活動で、源流域を保全するために休耕田等の買い上げが行われました。

 中流域の支流である一の坂川では、「手づくり郷土賞」「水の郷百選」等を受賞しており、夏には「ホタルまつり」などが開催されています。

 下流域では、貴重な干潟が河口に約300haも広がっているほか、山口きらら博が開催された阿知須干拓では「きらら浜自然観察公園」が平成13年に開園し、野鳥等自然観察の拠点ができました。

●西の京と称される大内氏ゆかりの歴史ある県都

●昔から人々との関わりが深く、ゲンジボタル等の多くの自然が残された河川

(3)椹野川流域の産業構造等について

 上流域は、盆地の中流域を囲むように森林が分布しており、中流域は都市機能が集積する山口・小郡の市街地が位置し、下流域は海岸部に接して干拓地の農地と干潟が広がっています。また、上流域から下流域までの距離が非常に近く、そこに暮らす人々にとって森・川・海のすべてが身近に感じられる等身大の流域といえます。

 人口の分布をみると、中流部では、昭和60年から増加傾向にあり、現在では12万人以上となっていますが、上流域は約2万人、下流域 では約3万人で概ね横ばい状態となっており、上流域や下流域の4倍以上が集中しています。

 なお、近年では、田園地域における宅地化の進行などから、市街地周辺部での人口が増加し、中心市街地の人口は減少の傾向がみられます。


上・中・下流域の人口推移
資料:国勢調査・山口市市民課

●森・川・海のすべてが身近に感じられる等身大の流域

●中流域に都市機能が集積し、人口が集中


産業別就業者数の推移
資料:国勢調査

 椹野川流域の就業者人口の推移をみると、第一次産業は年々減少し、平成12年では昭和60年に比べて約40%(約3,600人)減少していますが、第三次産業は増加傾向にあり、平成12年では昭和60年に比べて約24%(約12,900人)増加しています。

 また、上・中・下流域毎に就業者人口の割合をみると、一次産業・二次産業の占める割合が低く、三次産業の占める割合が高くなっています。特に都市機能集積がみられる旧山口市や旧小郡町の市街地が位置する中流域では、全体の78%を三次産業が占め、一次産業はわずか4%にすぎません。森林や田園地帯が広がる上・下流域においても、一次産業の占める割合は10%程度であり、一次産業の衰退が顕著です。これは、高齢化や過疎化に伴う後継者不足が主な要因であると考えられます。なお、下流域に位置する旧秋穂町や旧阿知須町においては二次産業の占める割合が上中流域に比べ高いのが特徴的です。


産業別(流域別)人口比率
資料:国勢調査

●一次産業が衰退し、三次産業へ

●中流域では三次産業の比率が全体の約8割と大きい

●下流域では二次産業の占める割合が比較的高い

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